市川太郎 ダイアローグの会主宰者・今回の事例を直接担当し、実践報告として全国誌『季刊 児童養護』(1996年11月第27巻第2号)に発表した。
中村義之 元児童養護施設指導員、元障害者施設施設長、現ライブカフェ店長・コメンテーター参加
施設内虐待事例を学ぶ(第1弾)
心に傷を負う子どもたちへの対応
施設内虐待事例:集団暴行傷害事件の発覚とその対応
児童養護施設内で発生した6人の集団による暴行傷害事件である。被害児童男子(訓練校1年当時16才)は後頭部に2針縫う怪我と腹部・背中にも打撲傷を負った。主犯格は中3(当時15才)男子で共犯は高3(当時18才)男子だった。3人とも被虐待児であり加害行為の背景には深刻な被虐待体験があった。事件発覚後の①初期対応とその後の介入②真相究明のための個別面談などの場面を設定してロールプレーを含むワークショップを試みる計画だった。
参加者にはあらかじめ主要人物(主犯格・被害児童・最年長者の3人)の①施設入所理由・主訴、②性格・行動特徴、③自立支援方針(仮説)の項目を記入してもらう用紙を配付し記入してもらった。その後「模範解答例」を配布し比較検討してもらい討議のポイントとした。