第22回ダイアローグの会:里親にたどりつくまで、なってから

青葉紘宇(あおばこうう)(東京里親会役員)

今回のテーマは「里親にたどりつくまで、なってから」と題して鉄道弘済会発行『社会福祉研究 第135号』に発表された「随想 私の実践・研究を振り返って」

を題材に発題していただいた。公務員でありながら里親登録に踏み切った選択理由を

  • 仕事上の「支援する・される」関係の限界
  • 脱施設化への志向
  • なり手のいない成年後見人と里親の現実

の3点を挙げて自らが試す決意をされたという。里子候補なのに声がかからない子を受け入れた最初の里子との感情の交差やぶつかり合い合う辛さの実感から始まった。青葉さんは実践家らしく小難しい理論や制度はレジュメに譲って、いきなり子どもの「回復力」の話になった。曰く「大人が変われば子どもも変わる」「誰も助けてくれない」と自覚した時が「真の自立に近づく時だ!」「脱走しても連れもどしに行かない」等独特の実践哲学を語る。自分の境遇を冷静に見られるようになると驚くべき変化と成長への回復力を発揮するという。その意味で「大人の枠組みにはめるな!」「ありのままの自分を見つめる事が大切だ」という。「口先だけで仕事をする人はダメ」「寄り添い」「見守り」はきれいごとに過ぎない!など強烈な警句を発する。22年間の里親実践体験から紡ぎだされるメッセージには驚愕させられた。

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